いろのつぶやき
【ZOOM】読み解き会
ZOOMによる読み解きの勉強会を開催いたしました。
色彩セラピーでは、ぬり絵や自由画に表現された画材や色、
選んだ図柄やモチーフなどから、
クライアントの気付きを手伝っていくのがセラピストの役割となります。
色彩やモチーフに対する意識はひとそれぞれ。
個々の中で何を感じているのかを拾い上げていくのがお仕事となるのですが、
当然ながらセラピスト側の感性や個性によって、違った展開となっていきます。
これは悪いことではなく、個々のセラピストの感性を楽しめるのですが、
当のセラピストとしては、
一人で活動をしていると偏りに気付いたり、行き詰まりを感じたりすることもあるのです。
そんなことから、アート療法士のお仲間との勉強会を開催してみる運びとなりました。
自由テーマで私が表現したのはこちら。
ある程度は自分で考察も出来て、思考の整理はできるのですが、
今回、他の方に読み解いていただき羽の色の意味について改めて考えて
ちょっと嬉しかったり、
何か絡まってるけど飛んでいられるという安心感みたいなものを感じられました。
みなさん、良い顔をしてますね~(^▽^)
【ご感想一部抜粋】
◎今回の読み解き会は、皆さんがそれぞれフラットに語られる形でとても良かった。
100人に読み解いてもらえたら200の目で表現を見ていただけるのですから、
こんな幸せなことはありませんね。
◎自分では意識していないことも、他の人の読み解きから無意識の自分に気付かせていただくこともあり、
それが一番有難い!
◎同じ人間の表現がどう変化していくのかが楽しみ。
色彩心理の奥深いところですね!
楽しいだけでなく、とても充実した時間でした。
皆さんの視点のとり方や質問の投げかけ方、話し方や雰囲気などなど。。。
勉強になることが沢山!
不定期ではありますが、またやろう!と意見が一致。
次回も楽しみにしています。
マティス展
マティス展に行ってまいりました。
マティス展 Henri Matisse: The Path to Color (exhibit.jp)
まずは友人とランチ
どこか懐かしく日本の四季を感じられる韻松亭さん。
板前さんの丁寧で繊細なお仕事を感じられる花籠膳は
見た目だけでなくお味も繊細な美味しさ。
さあ、ご満悦な腹ごしらえも完了!
花籠膳もマティスに見えてしまう不思議(笑)
マティスは日本の浮世絵の色彩に魅了され影響を受けたという話を思い出します。
東京都美術館へ。
入場制限はあるものの、やはりどんどん人出は増えていますね。
「マティスと言えば」というような超有名どころはそう多くはありませんが、
沢山の習作や彫刻があり、
マティスの心の片鱗にふれることが出来る展示でした。
「彫刻が良かったわよ~」との知人からのアドバイスを聞き、
しっかり鑑賞。
なるほど。
習作やデッサン画の多さもしかりですが、
伝えたい表現のための無駄のそぎ落としをするために
いかに観察を大切にしていたのかがよくわかりました。
伝えたいことを伝えるための努力。
才能だけではないんですね。
そして今回購入した図録集とトートバック。
トートバッグは、これからの季節に使いやすそうな色で決めて
購入してきました。
が!!!
図録集でこの元絵のタイトルを見てびっくり!!
「ピエロの埋葬」
おりしも愛犬の1周忌。
なんだか天国の愛犬からのプレゼントをもらった気持ちになりました。
埋葬というタイトルの言葉とは裏腹に、
決して暗い絵ではない配色。
馬車という進むモチーフと明るいピンク。
ひとつの区切りをつけて、楽しく進んでいこう…
そんな気持ちになりました。
ベージュの心理
衣替えのシーズンですね。
自分の洋服だけなので大したことはありませんが
冬物セーター類を引きずり出してびっくり!
こんな色ばかり着ていたのね。。。。。
なぜなら
昨年冬はまだ犬が生きていたから。
犬の介護で抱っこする時間が長いため、犬の毛が目立たない服ばかり着ていました。
今年の冬は、犬の毛を考えずに色を選べるのね…
嬉しいというよりも、やっぱり寂しいなあ。
もとい!!
お洋服のベージュって使いやすい色ですよね。
ベージュは黄色×オレンジの混色に白を足したものが基本。
ものによってはピンク系やグレージュなども含まれていたりします。
生理学的には、「最も筋肉が弛緩する色」とのことで、
リラックスしたいとき、
癒されたいとき、
などに好まれる傾向があります。
なるほど、介護の心労をベージュが助けてくれていたことになりますね。
また、ベージュは茶色をライトにした色。
「土」や「木の幹」なども連想される色なので、
「落ち着く」「ホッとする」など感じる方も多いのではないでしょうか。
私自身も無意識のうちに、犬が心配でストレスを抱えている自分を
ベージュで包んで落ち着かせていた気がします。
さてさて。
今年はどんな色のセーターを買いましょうか!
犬が生きていてくれていたころを思い出す色にもなってしまいましたが、
「悲しい色」と捉えるか
「ともに生きた思い出の色」と捉えるか。
どちらを選ぶかは自分の問題。
私は彼とともに生きていた大切な思い出の色として
ベージュを大切にしていきたいと思います。
※自分にとって「気になるあの色」はどんな気持ちが隠れているんだろう??
そんな興味が湧いてきた方は
ぜひワークショップへいらしてみてくださいね!
11月開催ランチワークショップ - カラフルコンパス (colorful-compass.com)
9月開催ワークショップ報告
9月開催のランチワークショップのご報告です。
この日のテーマは「気になるあの人と私…」
人間関係にスポットを当てた内容でした。
言葉では表現しにくい関係性を色彩で拾っていくことで
見えてくる新しい発見や気付きを考察していただく時間でした。
台風の行方を気にしつつ何とかお天気ももってくれ
キャンセル者なしでのホッとしたスタート。
それぞれの「気になるあの人」に対する悩みは多種多彩。
お互いに寄り添いながらのセッションが展開され
最後の一枚を塗り終わったころの皆さんの笑顔は明るいものに。
ごく近い関係の人との悩み事は、意外と口にしづらいものですよね。
世代や環境の違うたまたま集まった人と一緒に
気持ちを共有していくことで生まれる気付きは貴重なものとなった印象でした。
とても面白い有意義な時間でした。
またのご参加をお待ちしております。
※画像は当日表現した皆さんのぬり絵です。画像アップの許可をいただいた方の掲載です。
SK様;カップには陶器と磁器の質感の違いも表現してくださいました。
同じような見た目でも違う素材。素材が違っても同じ飲み物を同じそよ風の中で飲んでいる。
丁寧に描いた年輪のようなテーブルも世代間を静かに受け入れてつないでくれるような表現でした。
みんな生きていくうえで人間関係に心のエネルギーを燃やしている。
それを色彩に表現し、ひもとき、実生活に活かしていけることを知って有意義な時間でした、との
ご感想をいただきました。
MM様;苦手、嫌いと言いながらも類似配色のコップ。
沢山の花に囲まれてそれぞれ違う飲み物を飲む …いろいろと感慨深いですよね。
深い心理を知ることで心が楽になれる、とのご感想をいただきました。
色彩をシェアすることでご自身の心の整理をされ、俯瞰できたご様子。
暖かな光と緑に囲まれた2枚目は優しく暖かな柔らかいMさんのお気持ちが表現されました。
CT様;強い色とパステルのカップは対照的な印象。
あの人と自分の違いが色で明確化されましたね。
他人との距離感について考察をしっかり落とし込んだご様子で、
二枚目は明るい月夜で音楽を聴きながらリラックス。
沢山の色を見て「何を使おうか?!」と考えるだけでも楽しかったです。
他の参加者さんたちの意見を聞くことで気持ちが落ち着きました。
とのご感想をいただきました。
NS様;これからの関係性を考えてみたNさん。
こもれびの中でのピクニックのような生命を感じる表現でしたね。
対比配色のコップではありますが、お揃いのイメージでお互いを尊重しつつ
とてもよい距離感を感じました。
今後に向けて選んだ二枚目は花束。
いろいろなことにチャレンジしたいお気持ちがよく表れていました。
初参加でしたが何十年ぶりかのぬり絵が楽しかった。
色によって自分や相手のことが分かり勉強になりました、との
ご感想をいただきました。
YN様;どうにも消化できない関係性を表現。
カップの色を決めるのにとても苦労なさっていました。
それだけ複雑に心の中で絡んでいたということですね。
「この色ではない」と言いつつ水筆で流した青はまるで涙のよう。
セッションで皆さんとお話をしながら少しずつ気持ちを浄化していけたご様子でした。
前回よりもカラーセラピーを理解できてよかった、
先生の説明がとても明るく優しく、より楽しくぬり絵ができました。
とのご感想をいただきました。